自分に足りてないもの


さて、アメリカにきて1か月たつわけですが、いまの自分に圧倒的に足りないのは、
「世界をコントロールするための力」だと感じています。そのための野心、貪欲さ。そして希望。そのための足がかりを得るのが今回の目的になっています。


現在ほど、世界において日本がどういう位置づけを模索していく必要があるのか、求められている時期はないと認識していますが、
これからの時代は面白いことになるな、と楽観的にみています。

個人的には、日本は東西の架け橋、アジアの特攻隊長、というイメージが近い。

どういうことかというと、

これからは、中国をはじめアジアがアメリカ、さらにはヨーロッパをownする時代だと信じています。
けれども、東西において文化的、習慣的な溝は大きく、それに一石を投じれるのが日本だということです。

そういう意味で、The Economistとかで野村のリーマン買収に伴う組織管理のトピックを読むのがおもしろい。
10年後はこの案件がアジアのM&Aによる海外進出する際のお手本になってるかもしれません。
今後ますますinternational managementに関するナレッジが蓄積されていくことでしょう。
外資系といえば、あたかもすべてアメリカに本社があって会社は世界でひとつになるようにマネージされているというようななぜか外資系に憧れる学生に多いイメージがありますし、
またアメリカに対する経営観は否定できても、ドイツではどんなふうになってるかとか、ナショナリスティックにならず客観的に世界の情勢を語れるひともそう多くはないでしょう。将来、自分もちゃんと語れるだけの見識はもちたいです。


さらに、海外に出たときの日本人の脆弱さを憂えるひとも多いですが、ぼくは楽観的です。
確かに、経済大国である日本は、アメリカなどの先進国に移民しなくとも非常に裕福な環境を手に入れることができ、国内で仕事をする分にも非常に複雑なビジネス環境をもつ日本では学ぶべきことが多く、外をみる必要すらない時代ができあがって「いました。」
だから世界からみると最もユニークな環境を、当たり前のものとして認識している日本人にとって、「ハンディ」は大きい。

けれども、インドネシアで90%以上もの富を創出しているのは、差別政策がしかれ一番悪条件のなかで生きなければならないわずか5%の華人ですし、
そういうケースはほかにもたくさんあります。

むしろその場を席巻していくには、そういうある程度のプレッシャーは必要なのです。
そうじゃないと甘やかされて、それ以上努力しませんから。そうしたら、まったくもって世間知らずな大半のアメリカ人みたいになってしまいます。
だから、そういうプレッシャーの中で生きれることはむしろいいことなのだ。



・・・と自分にいい聞かせています。おおざっぱにいえば、ヨーロッパ系よりもアジア系の学生のほうが勉強しているけれど、あいつらはある程度のレベルで終えていいから遊べるのだ。けれども、おれはもっと上にいく必要があるから、まだまだこれじゃだめなのだ。



2年前、PEファンドのディレクターの方とお話をさせていただく機会があったときに
論理的にむちゃくちゃだったにせよ、「もうすぐウォールストリートの時代が終わると思っているんですが、どう思いますか?」と自分でも度胸あるなとおもう質問をしたわけですが、


いまとなっては意外に的をはずしてはいない。

案外、自分のもっている筋は悪くないかもしれない。


あと2週間でどれくらい吸収できるだろうか。